夏の遠足? 行き先は勿論、京都の拾得!

2004/7/25日(日)
拾得:ライヴ



カンカン照りではなかったけれど25日は本当に暑かった!

久し振りの京都、いや久し振りと言うよりも京都の拾得でのライヴは多分、1978年の秋以来だから26年ぶりだ。実にその間、色んな事があったけれど、何もなかったようでもあるから不思議だ。年をとっただけなのかも知れない?
そんな事を考えながら・・・でも胸中はとても拾得でプレイできるのを楽しみにしていた。

◎◎◎◎◎

初めて出演した1976年、演奏が終わると店のスタッフのデヴィッドさんが寄ってきて抱きしめられた! びっくりしたけれど、すごく良かったと言ってくれてこちらも安心した。オーナー/ブッキングのテリーさんも気に入ってくれて、それから以降は拾得の推薦バンドとして月末の土/日曜日の2日間スケジュールを切ってくれたり、結構、満員になったりと、私もバンドのメンバーも、とても拾得の空気が好きになっていった。

◎◎◎◎◎

京都に到着、1号線を北上、東寺に向かう頃には、京都の独特の町並みが、私の住んでいる震災以前の町並みと見事にリンクする。古色然とした木造とモダンな建物の同居があまり違和感がなく思える。

二条城を横切ると、直ぐに拾得がある路地だ。この辺りは、当時とあまり変わっていないようだ。同乗しているSax Jin 氏と昔を回想しながら、迷わずに拾得に到着した。う〜ん、我ながらお見事!

外観や入り口は、当時のままだ。
“凄い!”不動の佇まい!

予定より1時間早く着いたので、お茶でも飲もうとSax Jin氏と周辺を散策する。
が、
いわゆる喫茶店/ファミレスらしきものは皆無? 車で周辺を走るが、中々見当たらない、やっとそれらしきを見つけて入るが、レストランのみでアウト!
と、止めてあった車の前に戻ると、何故か藤川氏の車が止まっている! なんて偶然!
藤川夫妻は笑いながら車から降りて来て、
“さっき長尾の姿が見えたんや!”
と、恐ろしい藤川氏の臭覚だ! ミセス京子さんは何時も素敵なファッションだ!

結局、拾得の手前の2Fにあった分かりにくいイタリアン・レストランに4人で入る。

藤川氏がお茶だけでもOKかどうか?確認してくるも直ぐに、大声で
“おい!クーラーが効いていないぞ!”
と・・・
我らもまさかそんな事はないであろうと入ってみるが??

ムム!! 店の中はとても暑い! 本当に外と一緒の暑さだ! しかも、店のマスター(オヤジ)は汗まみれ!
どうなってんの? と、思いきやそのマスターはすかざず
“アイス・コーヒー4つですね?”
と、こちらのオーダーを自分で決めてくれるのだから恐ろしい!

幸い、クーラーは入れてくれたようなので助かったが、どうもスッキリとした冷えは店を出る迄感じられなかった。まるで、つげ義春の漫画にでも出てきそうな不思議な店とそのオヤジだった。
でも、何となく許せてしまうのは京都と言う土地柄であろうか? うんうんと納得してしまう。

窓の外を見ると、鳥垣氏の車が止まった! すかさず携帯が鳴る!
“何処?”
“直ぐ上”
とこのやりとりで分かるのも凄い。だてに30年近くの付き合いではないぞ!
鳥垣氏は今回は奥様と御令嬢のYou嬢も一緒だ。You嬢は現在、中学2年でドラマー志望。とても中学生とは思えないくらい大人ぽい。ミセス鳥垣&You嬢親子、う〜ん、どちらも綺麗だ!
You嬢は我らオッサンの事を一体どう思っているのであろうかな?

不思議な店を出ると、すぐに拾得だ。すでにTaiqui氏が楽器を搬入している。

ふざけたオヤジの集団ではあるが何故か、時間には皆、正確なのも不思議だ。時限爆弾のような人間も居るのにね?


セッティング/リハーサルを終えて2Fの楽屋に向かう。階段を上ると、温度が高くなるのが肌で感じられる程暑い! まるでサウナ風呂だ。暑い!暑い!
その2Fも全く、当時と一緒だ。まるで変わっていないのだから恐ろしい! そして懐かしい!

周りを見回してみるも、これだけ変わらないのは本当に凄い!
と、何気なく壁面に貼ってある沢山のポスターに目をやると当時の拾得のスケジュール表やらイベント等・・・
懐かしいものばかり・・・
“何々?京都レーザリアム1976”
当時の光と音との融合のイベントのポスターだ。確か、“天地創造”時代に出演したような?
と、思い、目線を下の方にむけると、
何と!
“天地創造”の名前が載っているではないか!
思わずビックリ!
藤川氏も鳥垣氏もSax Jin 氏もTaiqui氏もそのポスターを暫し眺めた。

もうホコリとゴミと煙草のヤニと日焼けとで恐ろしい状態になっているがしっかりと“天地創造”の名前は載っている!
“し〜ちゃん・ブラザーズ”“花地獄”“めんたんぴん”等がその時のラインナップだった。
う〜ん!感無量だ!


あらためて拾得は凄い存在だと思う。

そしてオン・ステージへ、

共演の
JOJO 広重氏:
リハの時、少し喋ったが、とても静かな人物だった。ギブソンのSGを抱え、オン・ステージはエネルギッシュなノイズを披露してくれた。とても美しく、かつロマンティックな音だと感じた。人間の二面性、ジキル&ハイド?を見事に具体化したその音楽は非常に興味深く聴かせて頂いた。

Kishidashin :
映像も含むJOJO氏の変名ユニット、これも上記のイメージと全く一緒だ。


Ain Soph
2004/7/25日
セットリスト

1)光をあつめて
  〜インターリュード(ギター・ソロ)
  〜海の底の動物園
2)ブライアン・スミスの主題による変奏曲
  〜ルーサの谷間
3)駱駝にのって
〈アンコール〉
魔法の絨毯

怒濤の一時間余り、兎に角、暑かった、暑くてミスも連発!(言い訳するなよ)
ギターのネックが思うように滑らない! 故に、フレーズも単調!
多分、他のメンバーも状況は一緒だったと思う。緊張はあまりしなかったけれど、やはりステージでは何が起るか分からない!

が、フロア(かろうじて満員)の空気はとても素晴しく演奏をじっと聴いてくださるお客様の気配がしっかりと感じとれた。
本当に当日、お越し願ったお客様には感謝の気持ちで一杯です。
そして、このライヴを企画して頂いて、当日も休む暇もなく動いて頂いたスタッフの方々にも!


藤川氏、鳥垣氏、Taiqui氏、Sax Jin氏、Yozox共に、終わった時の感想は
“暑かった!”
です。
果してお客様の反応は如何に?

深夜帰宅したら、私の愚妻が言った。
“上手く演奏できたの?”
私の答えは
“上手く演奏したいよ!”
精一杯の返答だ!

by Yozox